
「つい片付けがおろそかになり、物が溢れ過ぎてしまった…」
「いつか使いそうで、物が捨てられない…」
「そもそも片付け方がわかない…」
収納方法を取り入れてみたけど、失敗してさらに物を溜め込んでしまった経験者もいらっしゃいますよね。
部屋の片付けの最大の敵は「もったいない」という精神です。迷いをふっ切るにはモノを通して自分自身に向き合い、打ち勝つことが必要です。
この記事では、物を手放す時のコツやお部屋の片付けに対する考え方、キレイなお部屋を保つポイントなどをまとめました。
物を片付けることはお部屋だけではなく心身共にスッキリします。これを機に物を溜めてしまう生活から溜め込まない生活にシフトしていきましょう。
もくじ
1.物を手放す時のコツ7つ
物を手放す時のコツをご紹介します。何から手を付けて良いのか分からない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コツ1 使っていない物は必ず手放す
片付けをする時は使っていない物は必ず手放すとルールを決めて実践しましょう。「今後使うかも」「もったいない」という感情は打ち消して取り組んでみてください。
思い入れがあるモノであればある程、手放しづらいですが、決断しないと今までと同じ状態です。
同じ種類が複数ある場合は「使っている方を残し、使っていない方は処分する」と決断をしましょう。色違いの洋服などもこの考え方を取り入れてみると良いですね。
コツ2 判断できる物や場所から始める
手際よく物を捨てたい時は確実に達成できそうな「物や場所」から始めて、徐々に捨てづらい物にチャレンジすると良いです。
特に初めて物を片付ける方は「今必要なモノなのか、不要なモノなのか」判断がしにくいため余計に時間もかかってしまいます。
「今後使う(読む)かもしれない…」
「これ、結構高かった…」
と判断がブレてしまっては片付くものも片付きません。それに比べて、タンスに眠っている使っていないタオルや賞味期限が切れている食品(調味料)などは簡単に手放せることでしょう。
実践できた経験を一つ一つ積むことで、判断しづらい物も一思いに処分できるようになっていきます。
コツ3 日にちを決めて一気に片付ける
片付ける時は少しずつ片付けるのではなく、日にちを決めて一気に行いましょう。毎日少しずつ片付ける方法では思うようにいかない場合が多いので、一日で集中してやると片付けが苦手な人でも作業スピードが上がります。
一度で部屋を片付ける時間が取れない場合は「今日はこの場所」のように片付ける所を決めると良いですね。
コツ4 一度全て出す
片付けたい物を決めたら一度全部出してから、どれを処分するのか判断しましょう。物を出す手間はかかりますが、片付けることだけに集中でき、収納場所の掃除も同時進行できます。
こまめに出し入れする仕方では、捨てる決断が鈍り時間も余計にかかってしまいます。全て出してしまえば後戻りできなくなるため、片付けるモチベーションも維持できますね。
なお、洋服などは季節ものがあるため、その場合は季節別やアイテム別で仕分けると良いです。例えばTシャツやスカートを先に処分し、次はクローゼットにある冬服(コート類)を仕分けると効率よく作業できます。
コツ5 直感的に心地良い物を残す
お部屋はあなたが休息をとったり、思い思いの時間を過ごせる大切な場所です。自分が本当に好きなモノだけを残すことによって「自分だけのとっておきの場所」ができます。
片付けや整理整頓は時間も取られ、あまり楽しい作業ではないかもしれませんが、たくさんある物の中から自分の大事な仲間を見つける作業だと思って楽しみましょう。
コツ6 スッキリした後をイメージする
処分する決断の迷いをなくすためにも、片付いているお部屋のイメージをして取り組んでみましょう。スッキリした場所に何をどう配置するかなども考えておくと良いですね。
最終的なイメージを持つことで捨てづらい物でも手放す決断ができることでしょう。
コツ7 雑誌は必ず捨てる
雑誌は必ず捨てるとルール化にしてしまいましょう。雑誌はその時の流行りのファッションや情報が載っていますが、時期が過ぎてしまえば流行もすたれていくので再度見返すことはないですよね。
今では、雑誌を見なくてもファッションサイトやアプリで十分事足ります。思い切って今ある雑誌は捨ててしまいましょう。
2.洋服の片付け方
洋服を片付ける時は「まだ使える・もったいない・いつか使うかも」と考えてしまい、なかなか手放す決断ができないカテゴリーです。未練なく手放すためにも、次の処分する時の基準を参考にしてみましょう。
①サイズを確かめる
洋服を出して処分するかどうか迷う場合はその場で着てみましょう。その洋服が「今の体型にピッタリ」かどうか、または「入らない・入ったとしても大きい」のであればこれを機に手放しましょう。
②汚れがある
シミなどの汚れがある場合は思い切って処分すると良いです。汚れがある洋服は基本的に着ることはないと思いますので、手放す基準の一つとして考えてみましょう。
「クリーニングに出したら着れるかも」という声もありますが、お気に入りの洋服なら前もってクリーニング屋さんに頼んでいるはずです。断固たる決意をもって実行していきましょう。
③よれている・穴が空いている
よれている、伸びている(ダラダラしている)、穴が空いている洋服はお出かけする時に選ばないですよね。このような状態では基本的に着る機会がないため、ひと思いに処分してしまいましょう。
仮に寝巻きで使いたいと考えるのであれば、今寝巻きで着ている洋服を処分すると良いです。
④動きにくいスタイル
昔流行していたレザーパンツやレザースカートなど動きにくいスタイルの洋服は「今後着ることがあるのか・ここ1〜2年で着たのか」どうかで判断してみると良いです。
仮に値段が高かった洋服であれば、いっその事売りに出してみるのも一つの手段ですね。
⑤着づらい洋服・着替えが複雑な洋服
ボタンやフャスナーの位置が複雑で着づらい洋服や着替えが複雑な洋服は捨てる時の判断基準にしましょう。購入時はデザインが気に入って買ったと思いますが、近頃着用したことがあるのかどうかで判断してみてくださいね。
⑥体温調整がしづらい
今ではデザインも含め温度調整がしやすい洋服を着ているのではないでしょうか?
若い頃は着心地よりもデザイン重視で購入することが多かったと思いますが、現在もその洋服を愛用している方は少ないと思います。これを機にミニスカートなど露出が多いデザインで体温調整しにくい洋服は、思い切って手放してしまいましょう。
なお、洋服を手放す時は片付け方で有名な近藤麻理恵さん(通称こんまりさん)の「ときめき」も参考にしてみると良いです。手にとった時に「ビビっと」感じられるのかどうかで判断してみてくださいね。
少しでもお金に換えたいという方は売りに出してみるのも一つの手段です。そんな時は子供服やブランド物の服など幅広く買い取ってくれる次の買い取りサイトをおすすめします。
3.キッチン用品の片付け方
「調理器具・お皿・お箸・調味料」など生活をしていると案外在庫が増えますよね。新調したけど古い物も残していたり、結婚式などの引き出物のお皿、お土産で頂いた調味料などを捨てられない家庭が多いです。
使っていないキッチン器具、タッパ、お弁当箱、水筒、欠けている食器類がある場合も思い切って処分してくださいね。
家族が使っている食器やお箸などは基本決まっていると思いますし、一度や二度しか使ったことがない調理器具もあると思います。かさばることなく整理整頓するためにも必要なキッチン用品のみ残すようにしましょう。
片付け後、使いやすい位置に収納する時のポイントをご紹介します。
- よく使う食器やコップは取り出しやすい場所で手前に置く
- キッチン用品はカゴなどを活用して収納する
- フライパンなどはS字フックを活用し、場所を確保する
- 重い物(ミキサーなど)は腰より下に、軽い物(弁当箱など)は目線より上に収納する
4.冷蔵庫の中の片付け方
食べ物を粗末にしてはいけませんが、保存しっ放しではカビや悪臭が発生する原因になります。頂きものなど捨てづらい食材や調味料もありますが、この際ためらわずに処分しましょう。
また、何種類もあるドレッシング、使わない細かな調味料(お醤油、餃子のタレなど)、冷えピタシート、化粧品などが冷蔵庫の中に散漫している家庭が多いです。お掃除や整理整頓も兼ねて、一度全部出してから冷蔵庫の片付けに励みましょう。
私の母親の例ですと、友人から頂いた調味料(様々な産地のお塩やポン酢)が何本も入っており、賞味期限が切れそうな調味料ばかりです。私自身も母親と話し合いながら片付けと整理整頓をしていきます。
冷蔵庫の中身を手放す時の基準は、
- 賞味期限が切れている
- 開封後1か月以上経っている
- 変色している
などのルールを決めておくと処分する時の迷いがなくなります。なお、冷凍庫では保冷剤を溜め込んでしまう家庭が多いので、「いつか使う精神」と共に処分してしまいましょう。
なお、今後調味料などを買う時は「1か月程度で使い切れる分だけの量(サイズ)」を選び、日頃から賞味期限を確認していきましょう。
*基本的に調味料は未開封なら保存が効くが、開封後は2週間〜1か月程度で劣化する
5.洗面所・お風呂場・脱衣所の片付け方
使っていない洗面用品、お風呂場(脱衣所)用品は思い切って手放してみましょう。
「洗面所・お風呂場」は毎日身体を癒す場所であったり、身支度をする場所だからこそ常にキレイに保ち、物が溢れていないシンプルな空間を作ることが大切です。まるでホテルのバスルームのようなシンプルさを目安にしてみると良いですね。
仕分ける時は、一度全て出してダンボールやゴミ袋などを複数用意してから実践することをおすすめします。これらの場所を片付ける時の基準は次の通りです。
- 開封後、使っていないモノは捨てる
- 明らかに古い用品は捨てる
- タオル類や下着類は生活に必要な枚数だけ残す
なお、処分の仕方は処分品と住んでいる自治体によって異なるため、必ず確認して自治体の指定通り行いましょう。自宅に届く自治体の広報で確認すると良いです。(自治体によって処分方法が異なる)
固形や粉状のものであれば基本的に燃えるゴミで問題ありませんが、液状の洗剤はビニール袋や牛乳パックの中に新聞紙か衣類を詰めてから処分する必要があります。
特にお風呂の掃除用洗剤(酸性系・塩素系)は、間違っても排水溝やシンク、トイレなどに流し捨てないことと容器に記載されている「混ぜるな危険」にも注意しましょうね。
仮に未使用品や一度や二度しか使っていない物がある場合は、親戚やご近所さんに譲るのも良いですね。
6.化粧品・メイク用品の片付け方
毎日使う化粧品・メイク用品は、使っていない物をたくさん溜め込んでしまっている方が多いです。使っていないコスメは劣化するだけなので、これを機に処分しましょう。
せっかく持っているコスメを手放すのは「もったいない」と感じますが、持っているだけで使わないと思いますし、実際メインで使っている用品でしかメイクはしませんよね。
コスメを手放す時は一度持っているコスメを全部出すようにして、次のことを処分する基準にしてみると良いです。
- 使用期限が過ぎている
- いつか使えそうな商品
- 頂いたサンプル・試供品
- 見た目が変化している
- 数ヶ月使っていない
- パラベンやアルコールが入っている
- デビューセットになっているブラシなど
- 使ってみたらあまり似合っていない
特に、使用期間が過ぎている化粧品はお肌にダメージを与えかねないので、コスメを残す時は「商品の使用期間」を確認しておきましょう。(使用期間は商品箱や商品容器に記載されていることが多い)
コスメを処分する時は、容器と中身を分けて捨てることが持ち主としての役目です。例えばビン容器のマニキュアの場合、「中身はゴミ袋に全て出し切り→燃えるゴミ→ビンは中をすすぎ→資源ゴミ」で出しましょう。
仮に未開封のコスメ、一度や二度しか使っていない化粧品を手放す場合は、
- フリマアプリ(メルカリなど)
- コスメの買取専門店
- ワールドギフト(寄付)
などで引き取ってもらう手段がおすすめです。使わないコスメ用品が誰かに使ってもらえるなら御の字ですね。
7.ジュエリー類の片付け方
ジュエリー類は高額なものであったり、大事な人からの頂きものが多いので手放すことが難しいカテゴリーです。
「昔の着ていた洋服だったから合わせられた」
「あの頃の髪形だからこのネックレスが似合っていた」
など、年齢を重ねるごとに身に付けた時の「妙な違和感」がある方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。本当に大事なジュエリー類はそのまま持っていても構いませんが、不要だと思うものは思い切って手放してみてください。
ジュエリー類を片付ける時は、次の基準を参考にしてみましょう。
- 破損している
- 薄汚れている
- 1年以上使っていない
- もらったけど使う予定はない
- 片方しかない(ピアスやイヤリングなど)
- 似たようなものがある
なお、素材価値が高い地金(金やプラチナ)や宝石(ダイヤなど)が付いているジュエリー類を手放す場合は、売りに出すことをおすすめします。古いジュエリー類でも買い取ってくれるお店は次の通りです。
8.書類関係の片付け方
書類関係の片付けポイントは「捨ててはいけない書類だけ取っておく」ことです。今契約している契約書類、保険の書類など以外は処分してしまいましょう。以前は重要書類でも今では必要ないということが多いです。
個人情報が記載されている書類を処分する場合は、必ずシュレッダーにかけて情報が漏れないようにしましょう。シュレッダーがない家庭の場合は書類裁断用はさみ(1,000円程度)を活用すると良いですね。
また、書類関係を処分する前は、そのサービスが退会処理が完了しているかどうかも確認が必要です。不明な場合は処分するのは一旦やめて、退会処理ができてから処分しましょう。
万が一、契約料金が発生するサービスの場合はお金がもったいないですし、これからもお金がかかってしまうケースもあるからです。
なお、処分してはいけない書類関係の一覧をご紹介します。
- 源泉徴収票
- 給料明細(直近2年分)
- 年金手帳
- 保険関係
- 賃貸契約書(または住宅ローン関係の書類)
- 家電の保証書(有効期限内のもの)
- クレジットカードの契約書
- 医療費の領収書
- 税金関係の書類
- マイナンバーの通知カード
- 印鑑を押した書類
- 幼稚園や学校関係の書類
片付けた後は、クリアポケットやファイルボックスに入れて保管しやすくし、必要な時に見つけやすく管理しましょう。
9.思い出の品の片付け方
- 昔の写真
- 子どもの頃のおもちゃ
- 恋人(元恋人)からのプレゼント
- 大切な家族の形見
など、思い出がたくさん詰まっている品は手放すことが難しく、捨てたら後で後悔しそうと考えてしまいます。また、たくさんのお金をかけて集めたコレクションも手放す勇気は持てませんよね。
ですが、感傷にひたっていても片付けられません。じっくり決断するためにも思い出の品の処分は最後に実践することをおすすめします。
ただし、お子さんや旦那さんの思い出の品を処分する時は一緒に作業しましょうね。自分の基準で勝手に判断してしまうと、大切な信頼関係を傷つけてしまう可能性があります。
なお、卒業アルバムや昔の寄せ書き、思い入れのある写真などはスマホのカメラで写真を撮り、データ化して残しておく手段もあります。いつでもスマホやパソコンで見返せられるため、データ化にした方が断然良いですね。
これまで、片付ける時のコツをお話してきました。本当に片付けるメリットってあるの?と感じることもあると思います。次では片付けるメリットをご紹介します。
10.お部屋を片付ける5つのメリット
お部屋を片付けるとただキレイになるだけではなく、金銭的や健康面でも効果が出始めます。そんなメリットを見ていきましょう。
メリット1 整理整頓がしやすくなる
不要なモノを処分すれば、その分スペースができるため整理整頓もしやすくなります。例えばクローゼットやタンスなどが一杯の場合、洋服をソファーやベッドに脱ぎっぱなしにしたり、お部屋の片隅に放置してしまう方が多いです。
「次の日も着るから平気」「近いうちに使うかもしれない」という声もありますが、定位置の場所で管理すればキレイなお部屋が保てることでしょう。不要な洋服を片付けることでスペースが生まれるので、今後は収納グセを付けて整理整頓すると良いですね。
メリット2 無駄使いが減る
物を手放すと、「物への執着がなくなる→今の生活に必要なモノしか残さない→今後必要な物しか買わない」ようになるため自然と無駄使いもなくなります。
たとえ、「これいいな」「これ使ってみようかな」と思ったとしても、「また手放すことになるかもしれない」と冷静に判断できるようになるので、衝動買いが抑えられます。
買わない選択肢がより強く意識できたら片付け術が成功したとも言えるでしょう。
メリット3 気分が楽になる
お部屋が片付くと、見た目もキレイで気分もスッキリします。身軽になることで心身ともに余裕が生まれます。物が溢れていると「片付けなければいけない」と感じてしまい、自分自身で負担をかけている方が多いです。
- ものがありすぎて細かなところまで掃除が行き届かない
- いつか整理する気持ち
- 買っても使っていない
など、こんな罪悪感が部屋にいる時に感じてしまうのです。物を手放すことで、無意識に感じている負の思考を絶つことができ、毎日気分が良い、イキイキとした生活が過ごせるようになります。
メリット4 お掃除が楽になる
物が多い部屋の場合、どかすなどの作業が増えるため掃除が大変ですが、物が少ない部屋はスッキリしているため掃除が楽になり、時短にもなりますね。
時間が作れると本当にやるべきことにも集中できるので、相乗効果が期待できることでしょう。
メリット5 お部屋が清らかになる
お部屋を片付けることで掃除しやすい環境が作れたり、空気の循環が良くなるのでお部屋自体も清潔になります。家族の健康にもつながりますね。
物が多過ぎる生活環境では掃除もおろそかになり、ホコリや湿気によるカビも溜まってしまいます。これがハウスダストの原因になり、そこで生活をしていると家族の体調にも影響が生じることもあります。
特にクローゼットに洋服が溢れかえっている状態では、壁に湿気が溜まりカビが繁殖する原因です。もしかしたら家族の咳や体調不良はカビやハウスダストが関係しているかもしれません。
物を整理することで「物が片付く→掃除ができる→お部屋がキレイになる→気分が良くなる」ことが見込めます。これらを考えると常にキレイな状態を保ちたいものですね。
11.お部屋を片付ける2つのデメリット
お部屋を片付けるデメリットも見てみましょう。
デメリット1 買い戻せない物を処分してしまうことがある
販売していない親の形見などの物を処分する場合は、もちろん買い戻すことができません。基本的にこういったモノは手放すべきではないので安易に処分する必要はありません。
今後使うことはないですが、先祖代々から受け継がれてきたモノなどにはそれなりの思いが残っているはずです。
また、家族が大切にしているモノにも注意が必要で、人はそれぞれ価値観が違うので当然必要な物も異なります。自分は不要だと思っていても、「家族や子供には必要であるかも」と考えておかなければなりません。
トラブルに発展したり、信頼を失う可能性があるため「処分してからでは遅い」とならないように家族と話し合いならが進めていきましょう。
デメリット2 欲求が変わることがある
今までは買い物することがストレスの発散方法であったという方も中にはいますよね。ですが、片付けたことで物に対する意識が変わり、欲しい物でも買わない習慣が身に付きます。
片付け実践者の中には、物欲のストレスの反動によって食欲に走ってしまう方が多いです。物は減ったとしても身体に影響があっては元も子もありません。
飲食で心を満たすことは体にも良くないので、運動でリフレッシュしたり、犬や猫などのペットで癒しを求めるなど他のことでストレスを発散させましょう。
12.片付いた部屋を保つ6つのポイント
片付いたお部屋を保つポイントをご紹介します。ぜひ参考にして頂きモノが溜まらないお家にしていきましょう。
ポイント1 欲しい物は一度帰って考える
欲しい物がある時は一度我慢をし、自宅に帰ってから本当に必要な物なのかよく考えてみましょう。まれに衝動買いをしたくなることもありますが、誘惑に負けてしまえば以前のようにモノが溜まる生活に戻ってしまう可能性が高いです。
- 本当に必要なモノなのか
- 大事に使えるのか
- 割引セールや限定に惑わされていないか
など、その日は買うのをやめて自問自答、もしくは家族に相談してみてください。
それでも「欲しいもの・必要なもの」である場合は購入すると良いですし、買わない決断をした場合は無駄使いがなくなり出費も抑えられますね。
ポイント2 物を買ったら一つ以上捨てる
キレイなお部屋を維持するためにも、新しいモノを買う場合は一つ以上処分すると自分自身でルールを決めましょう。
例えばフライパンを買う時は今使っているフライパンは処分する。子供の服を買った場合は、使っていない服は処分するとルールを決めます。特に手軽に買いやすく、溜め込めやすいコスメなどは意識して取り組むことをおすすめします。
ポイント3 物を置く場所を決める
本当に必要なモノだけ残した後は物の置き場を確保し、使用後は必ず元の位置に戻すように徹底しましょう。物の「置き場・しまえる場所」がないと適当な所に放置してしまい、物が溢れかえっているお部屋に元通りです。
物を置く場所を決まっていると「必要な書類はどこにしまったかな…」「この前見たような…」などの事態は、起こりにくくなります。家族全員が見つけやすい場所で管理して、使ったら元に戻す習慣を取り入れると良いでしょう。
ポイント4 ストック習慣はやめる
コスメや洗剤、トイレットペーパー、歯ブラシなどの消耗品の大量買い(ストック)はやめましょう。ストックするにはその分の収納場所も必要になってしまいます。
なくなりそうなタイミングで買いに行けば溜め込まずに済みますし、保管場所も他のことで有効活用できますね。
ポイント5 定期的に模様替えを行う
モノを増やさない生活を維持するためにも、年に数回「模様替え」をしていきましょう。
定期的に家具などを動かすことで、さらに不要なモノが出てくることがありますし、新しい生活環境へと変わるため気分もリフレッシュされることでしょう。
ポイント6 収納アイテムを使う
今後、物を管理しやすくするためにも収納アイテムを使っていきましょう。
台所下の収納のケースの場合では、普段使わない調味料や同じ種類の調味料(醤油、砂糖、塩)などを処分した後、残した物はカゴなどのアイテムで整理整頓します。そうすることで定期的なお掃除も楽ですし、他の物が収納できるスペースも確保できます。
例として台所下の収納で役立つ、百円均一で揃えられるおすすめのアイテムをご紹介します。
このような収納アイテムを活用すると調理中では取り出す時も楽ですし、調理後には整理整頓もしやすいメリットがありますね。
これまで片付いたお部屋を長続きさせるポイントを解説してきました。片付いたお部屋と言えば、物を持たないシンプルライフも参考になります。シンプルライフについて詳しく知りたい方はこちらも合わせて読んでみてくださいね。
▼シンプルライフで豊かに暮らす|お金をかけない生活で楽しむ方法
13.物が捨てられない人の共通点
物が捨てられない方にはいくつかの共通点がありました。次の11つに当てはまる場合は、お部屋の片付けをするきっかけにしてみましょう。
- タンスに洋服が溢れかえっている
- タンスの上に不要な物が置いてある
- コレクションやフィギュアがある
- ポスターをたくさん貼っている
- 商品のおまけや景品がある
- もらったお土産が溜まっている
- ブランド品の紙袋や靴箱を残している
- ゴミ箱がいつも溜まっている
- 水周りが汚れている
- ストックがないと不安
- 割引やセール品に弱い
物を捨てる目的の一つには、快適な空間を手に入れて、物へのしがらみから離れることがあります。少しずつで良いので決断できる物から手放す練習をしていきましょう。
14.片付け実践者に聞いたおすすめ本
断捨離、シンプルライフ、ミニマリストの情報は多くありますが、なかなか実行できなかった方もきっといることでしょう。
そんな時は、片付け実践者がおすすめする本を参考にしてみるのも良いですね。物を片付ける時におすすめの本を5つピックアップしました。
①見てわかる、断捨離 決定版
(出典:Amazon 見てわかる、断捨離 決定版(マガジンハウスムック))
「断捨離」という言葉を生み出した、やましたひでこさん監修のこの本は、実録などでわかりやすく断捨離のイロハや論理が書かれています。
ヨガ用語の「断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)」から物の捨て方、片付け方の考えを取り入れています。ヨガの哲学を基にしているため、断捨離は「ただ捨てること」だけにフォーカスしていません。
簡単に説明すると、「入ってくるものを断つ・いらないものを捨てる・執着から離れる」といった考え方を用いて、結果が出せることを目的とした一冊です。
著書名:見てわかる、断捨離 決定版(マガジンハウスムック)
著者名:やましたひでこ
金額:980円
【カスタマーレビュー】
”断捨離の醍醐味がわかります”
かゆいところに手が届くような親切な本です。断捨離のイロハから手ほどきし、不用品の始末の仕方まで全てがわかります。
”保冷剤の巣窟(そうくつ)は衝撃”
片付けのモチベーションを上げるのに良い本でした。
冷凍庫の急速冷凍コーナー「保冷剤の巣窟(そうくつ)だった!」のページを読んで、すぐに冷凍庫を開けてみたら保冷剤がビッシリ。すぐに処分してスッキリしました。
”なぜ自分に断捨離が必要なのか再確認できる一冊”
断捨離を志した、もしくは興味を持っている人が「あるある」の軽い気持ちで読む一冊です。私が断捨離に着手したのは引っ越しがきっかけでした。
多くの人が断捨離できない最大の理由は「物を大事にしなさい」という教えだと思うのですが、それと同じくらいに年の積み重ねによる周囲への見栄とか所有欲の肥大化が大きいことを学べました。
この本に書いてある事例を見ながら、自分にとって「今本当に必要なモノ」だけを選別するモチベーションが高まりました。
②人生がときめく片づけの魔法
(出典:Amazon 人生がときめく片づけの魔法)
「人生がときめく片づけの魔法」の著者である近藤麻理恵(通称「こんまり」)さん。2010年に出版された「人生がときめく片づけの魔法」が一躍ベストセラーになりました。
今や知らぬ人はいないほどの片づけコンサルタントで、こんまりさんと言えば「ときめき」で物を捨てる・残す基準をモチーフにしていますが、この本はときめき以外のお片づけポイントも満載です。
- 部屋が片づけられなくて困っている
- 本を読むのは苦手という
- こんまりさんのお片づけアドバイスをおさらいしてみたい
などの方におすすめの一冊です。
著書名:マンガで読む人生がときめく片づけの魔法(サンマーク出版)
著者名:近藤麻理恵
金額:1,296円
【カスタマーレビュー】
”読むと片付けしたくなる”
コンマリさんのことはご存知でした。片付け方法がずっと気になって、読みやすいマンガ版を購入しました。
読むたびにすぐ実行したくて、次々の片付け効果がお楽しみです。
”サラっと読めます”
マンガなのでサラッと読めます。こんまりさんの「ときめく」は若い人に人気の片づけ術なので20代~30代の方が読むと、ぐっとくるものがあると思いました。
特に洋服のたたみ方、収納の仕方などは参考にしました。
”物持ちの家族にプレゼント”
片付けへのモチベーションが下がっている時でも負担なく読めます。「片付けしないとな〜」と言っている妹にプレゼントしました。
③片付太郎と汚部屋乱子のお片づけレッスン
(出典:Amazon 片付太郎と汚部屋乱子のお片づけレッスン)
整理収納アドバイザー兼漫画家の長浜のり子氏(著者)が、
- 買わなくてもいいものをムダに買ってしまう
- いつも探し物に時間をとられる
- 掃除がしにくくてホコリっぽい
- 人を部屋に呼べない
などの方に向けて書いた一冊です。内容を一部抜粋すると、定位置の必要性、片付けはセンスや才能ではなく知識が必要だと解説しています。
これまで学ぶ機会がなかった整理収納のプロならではの「ノウハウ」や「知識」をマンガ仕立てのストーリーで学べます。
著書名:マンガでわかる 片付太郎と汚部屋乱子のお片づけレッスン すぐできる! 続けられる! 整理収納のコツ教えます(PHP研究所)
著者名:長浜のり子
金額:1,296円
【カスタマーレビュー】
”タイトルが気になって”
すぐに物が増えてしまうことや収納スペースの確保にいつも悩んでいましたが、物を捨てる抵抗とか片付けに対する心理的ブロックを優しく取り除いてくれる本です。
この本で「要るもの・要らないもの」の判断やちょっとした収納のコツを学びたいと思います。
”とてもわかりやすくて、スッと入ってきます”
この本では片付けできない理由や対処法が載っています。劣等感(れっとうかん)や羞恥心(しゅうちしん)も薄れてやる気が出てきました。
リアリティも説得力もありながら、ときめきもバッチリあるところがとっても気に入りました。数ある片付け本の中でも気に入った一冊です。
”基本通り忠実に実践すれば必ずゴールにたどり着ける”
読んだ後に片付けしたくなる一冊です。こんまりさんの「ときめきお片づけ」に近い感じもしますが、感覚だけでなく、なぜそうなるのかということが描かれています。
この本の良さは片付け、物の持ち方を「自分軸」で考えられることです。
長浜のり子さんが「片付けは『やればできる』ではなく、『やれば進む』」とあとがきにエールを書いてくださっています。
④捨てる残す譲る
(出典:Amazon 捨てる残す譲る)
アメリカの片付けブームのきっかけとなったフランシーヌ・ジェイ氏(著者)の全米ベストセラーに輝いた一冊が日本上陸。「2010年、Amazon.com 最優秀賞受賞作!(暮らし・生活部門)」
フランシーヌ・ジェイ氏のモットーは、「好きなものに囲まれて身軽で優雅に暮らす」ことで、無駄をそぎ落として必要なものにだけお金をかけるミニマリストのライフスタイルは、世界中の人々から絶大な支持を得ています。
おしゃれな収納用品や大きな収納庫にたくさんのモノを入れることではなく、普段の生活で扱うモノの量を減らすこと。(本文より一部抜粋)
「余分なモノが消えてなくなってくれたら家がスッキリするのに」と思う方は、本書に載っている「簡単に実行できる10か条」を参考にしてみると良いですね。
誰でも片付け上手になれる10か条
①一からやり直す
②捨てる、残す、譲る
③モノの存在理由を明確にする
④モノの定位置を決める
⑤全ての水平面をスッキリさせる
⑥モノを機能別にまとめる
⑦モノの上限を設定する
⑧ひとつのモノをいれたらひとつのモノを出す
⑨モノをひたすら減らす
⑩毎日のメンテナンスを心がける
たった一冊の出会いがあなたのお部屋と人生に輝きをもたらしてくれることでしょう。
著書名:捨てる 残す 譲る 好きなものだけに囲まれて生きる
著者名:フランシーヌ・ジェイ
金額:1,296円
【カスタマーレビュー】
”ミニマリストではないけれど”
余計な物に囲まれるのは好きではない。でも、「イマイチ捨てきれない・整理整頓が進まない」という考え方の転換を説く内容です。
究極を目指さなくとも自分ができるところまでやればいいと思いました。
”心が解放された”
表紙デザインや、簡潔なタイトルに惹きつけられました。
知人から半強制的に押し付けられた服等でさえ、まだ傷んでもいないのだから捨ててはいけない思いに縛られ捨てる時にはストレスと罪悪感が付きまとっていました。
そういったやっかい物の処分が、この一冊で非常に楽にできるようになりました。
”参考程度でほどほどに”
海外からの本なので、日本人の考え方や住宅事情が異なると思いました。あくまでも参考程度ならOK。日本のこれまでに出版されているお片づけ本のほうがリアルかもしれません。
基本的な考え方、「いつか使うかもは不要」などのところは同じですが、大きなお家の片付け方と日本のような小さなお家を片付けるではモノがおける量はかなり違いますから。
⑤片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術
(出典:Amazon片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術)
池田暁子氏(著者)の実体験で、5年あまり床の見えなかった部屋を片づけながら編み出した「こんどこそ! 片づける技術」とは何かがわかる一冊。(15万部突破のロングセラー)
片付けテクニックはイラスト付きで分かりやすく紹介されているため、片付けができない女性や新米主婦の方にも参考にできます。
また、「片付け上手になるのは諦めた」「片付けはめんどくさい」と思っている方こそ、ぜひこの本の片付けの技術と意識の変え方を学ぶと良いですね。
著書名:片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術(文藝春秋)
著者名:池田暁子(いけだ きょうこ)
金額:1,080円
【カスタマーレビュー】
”すごく読みやすい”
明るい気持ちになります!まるで自分のことのように思える内容でした。
捨てることの難しさ、継続力の問題など達成感を味わったことが少ないせいもあるでしょうが、片付けた部屋をキープする際の意志の力などが参考になりました。
最初は難しく感じますが、綺麗になったところを見て楽しみながら、気持ち良さを味わいながら、というのが続くコツですね。
”私の救いの書になった”
著者の池田暁子さんほど汚部屋ではないけれど、今のままの生活だと老後は“ゴミ屋敷”になるかも知れないという収集癖があります。
片づけない家族(夫や子供)がいるので、挫折していたところです。きちんとできる人にはわからない感覚を著者と共感できたように思い、自信を取り戻しました。
少しずつ片付けてスッキリした生活をして人生を取り戻しています。
”読みやすい”
読みやすいですが、汚部屋のレベルがすごすぎて、1回読めば十分かなーと思いました。すっごい汚部屋に住んでいる人にはおススメします。
15.まとめ
お部屋の片付けを成功させるためのコツや手放す時の考え方などを解説してきました。
初めはもったいないなどの感情から物を手放すことに抵抗がありますが、慣れてくるとキレイになっていく快楽へと変化していきます。
物を捨てることはお部屋が片付くだけではなく、心身ともにリフレッシュできるきっかけになります。新しいキレイなお部屋、新しい自分でスタートしていきましょう。