育毛剤を使ったら逆に抜け毛が増えた時に試したいアルコールフリーのスカルプケア

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座っている男性

「育毛剤を長年使っているのに一向に生えてくる気配がない…」
「育毛剤を使ったら逆に抜け毛が増えてしまった…」

そんな時は育毛剤やヘアトニックに含まれるアルコールが原因かもしれません。

育毛剤やヘアトニックに含まれるアルコールは健康的な肌であれば皮膚に強い影響を与えることはないとされていますが、あくまで健康的な肌の場合です。

  • 頭皮にキズがある
  • 頭皮にニキビができている
  • 頭皮が赤くなって炎症ができている
  • フケがよく出るようになった
  • 最近頭がかゆい

などの場合、そこから育毛剤に含まれるアルコールが染み込み、影響を与えてしまう可能性があります。

この記事では、育毛剤に含まれているアルコールが頭皮に与える影響や、育毛剤にアルコールが使われている理由などをまとめました。

思い当たるふしがある方はアルコールフリーのスカルプケアを検討してみてください。

1.育毛剤に含まれるアルコールが頭皮に与える5つの悪影響

まずは育毛剤に含まれるアルコールが頭皮に与える悪影響を見てみましょう。

悪影響1 元気な髪の毛を作れなくなる

毛乳頭はヘアサイクルの司令塔です。アルコールはこの毛乳頭の働きを阻害する危険性があるとされています。

毛乳頭が破壊されてダメージを受けると元気な髪の毛を生成できなくなってしまうため、抜け毛が増えたり、髪の毛が細くなったりして薄毛やハゲになっていきます。

毛母細胞までダメージを受けてしまったら正常に髪を作ることができないようです。

髪の毛の細胞

ダメージの状態によっては医師の診断と治療を受けないと治らない場合もあるので、乾燥肌や敏感肌など肌が弱い方は特に、アルコールが含まれた育毛剤やヘアトニックには注意しましょう。

悪影響2 頭皮が乾燥する

アルコールは揮発性が非常に高いためすぐに蒸発しますが、蒸発する時に水分も奪ってしまうため、その結果頭皮が乾燥してしまいます。

頭皮が乾燥すると頭皮が弱って水分を保てなくなり、抜け毛が増える可能性がありますし、頭皮の炎症やフケの原因にもなります。

水がないところで作物は育ちません。髪の毛も同様です。

「育毛剤を使っていたら髪の毛が生えて来なくなった」という話は割とよく聞きますので気をつけましょう。

悪影響3 皮脂を過剰に取り去ってしまう

アルコールには皮脂や角栓を溶かす働きがあるとされていて、アルコールが含まれた育毛剤やヘアトニックを使うと毛穴に詰まった皮脂も溶け出してきます。

女性と比べると男性には特に多くの皮脂がありますが、頭皮の毛穴周辺に皮脂がこびり付いた状態だと育毛剤の浸透力が弱まります。

皮脂や汚れを溶かし、育毛効果を高めるためにアルコールが含まれている育毛剤やヘアトニックが多くありますが、頭皮には天然の保湿成分として適度な皮脂が必要です。

落ち込んでいる男性

「スーッ」とした清涼感は得られるかもしれませんが、皮脂を過剰に取り去ってしまうと同じく頭皮の乾燥を招くリスクがあります。

特に40代以降の方は20〜30代の方に比べて排出される皮脂の量が少ないので、年齢を重ねるごとに育毛剤のアルコールによって肌が乾燥しやすくなります。

清涼感があるからと言って育毛効果があるわけではないので気をつけましょう。清涼感と育毛効果は無関係です。

悪影響4 頭皮にアレルギー症状が出る

ヘアカラーのカラー液やパーマ液は育毛剤やヘアトニックに含まれているアルコールで溶けてしまいます。

効果が落ちるのが早いため、カラーリングやパーマの頻度を増やす方も多くいますが、パーマ液やカラー液が頭皮に与える刺激は非常に強く、頭皮にアレルギー症状が出てしまうこともあります。

特に気をつけたいのは毛染め剤の成分として使用されるパラトルエンジアミンなどから発症するアレルギーです。

このアレルギーは「日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会」が選定した日本人がなりやすいアレルギー(ジャパニーズスタンダードアレルゲン)の1つで、2014年度の陽性率で4位となっています。

若い頃に髪を染めたりパーマをかけたりして髪の毛が薄くなった経験がある方も多いと思います。

 髪の毛が薄くなった男性

カラーリングやパーマはアレルギー発症の原因にもなりかねませんし、薄毛対策のためにできるだけ頻度を減らしたいところです。

なお、植物性染料のヘナと呼ばれるヘアダイやヘナタトゥにもパラフェニレンジアミンが含有されていることがあるようので注意しましょう。

悪影響5 アルコールに育毛効果はない

育毛剤やヘアトニックに含まれているアルコールそのものには育毛効果はありません。

育毛剤の浸透力を高めたり、消毒・殺菌作用のためにアルコールが配合されることが多いようですが、アルコール自体が育毛を促進するわけではないのです。

薄毛改善の効果がない上に、頭皮にダメージを与えて異常を起こす可能性があることは覚えて起きましょう。

2.育毛剤にアルコールが使われている4つの理由

なぜ育毛剤にアルコールが使われているのか、その理由も見ていきましょう。

理由1 品質を長持ちさせる

アルコールには品質を長持ちさせる力があります。

育毛剤には天然成分が多く含まれているため、開封した後、長い期間放置すると雑菌などが入って、品質が悪化する可能性があります。

消毒や殺菌効果がアルコールを含めることによって、育毛剤の品質を長持ちさせています。

電球の中で育っている植物

ただ、長持ちさせるとは言っても、育毛剤は基本的に開封後1〜2ヶ月で使い切るのが基本です。開封後2ヶ月以内を目安に使うように注意書きがある育毛剤も多いです。

それ以上の期間放置して使わないような育毛剤は「育毛効果がない」に等しいと言えます。「髪の毛が生えなかったから使う気がなくなって放置する」というケースがほとんどだからです。

アルコールフリーの育毛剤なども開封後2ヶ月以内を目安に使うのが基本なので、「品質が長持ちするから」という理由でアルコールが含まれている育毛剤を選ぶ必要はないでしょう。

理由2 育毛剤の成分を混ざりやすくする

アルコールには成分を溶解させる力があります。育毛剤に含まれる成分は数十種類もあり、中には水と油のように混ざりにくい成分もあります。それらを混ぜて効率的に塗布できるようにアルコールが使われています。

理由3 皮脂や角栓を溶かす

アルコールには皮脂や角栓を溶かす効果があり、育毛剤の浸透力を高めるために使われていることが多くあります。

ただし、皮脂を過剰に取り去ってしまうような育毛剤だと、頭皮が乾燥してしまうので逆効果です。

理由4 清涼感を出す

アルコールには殺菌や消毒の効果があり、使用した時に清涼感を高める働きがあります。アルコールが含まれている育毛剤を使うと、頭皮がすっきりしたり、ひんやり感じるのはこのためです。

ただし、清涼感に育毛効果があるわけではないので、スカルプケアのために清涼感を求める必要はないでしょう。

3.アルコールフリーの育毛剤を使った方が良い人

アルコールが一切含まれていないアルコールフリーの育毛剤を使った方が良い人はどんな人でしょうか。

①敏感肌

アルコールには刺激があるため、敏感肌の方はヒリヒリ・ピリピリと感じることがあり、その刺激が原因で頭皮がかぶれたり、炎症が起こることがあります。

  • 育毛剤を使うと頭皮がヒリヒリして赤くなった
  • 行きつけの美容師さんに「赤いプツプツが多いですね。また頭皮が荒れてますよ。」と言われたことがある

など、こういった経験がある方は特に注意です。

育毛剤やヘアトニックは1日朝晩2回使うのが基本です。その度に頭皮はダメージを受けていきますので、かえって薄毛を招く原因になってしまいます。

敏感肌の方はアルコールの刺激がないアルコールフリーの育毛剤やヘアトニックが良いでしょう。

②乾燥肌

アルコールは蒸発する時に頭皮の水分を一緒に奪い、乾燥を助長させてしまいます。育毛剤を使ったらフケが出るようになった方は乾燥肌でしょう。

頭皮の乾燥はダメージを与えてしまい、ハゲを促進させる大きな原因になるので、乾燥肌の方もアルコールフリーの育毛剤やヘアトニックがおすすめです。

③アルコールアレルギーがある

アルコールに対してアレルギーのある方がアルコール濃度の高い育毛剤やヘアトニックを使用すると、頭皮がはれたり、かぶれたり、何か異常が出る可能性があります。

  • アルコールに触れると湿疹が出る
  • パッチテストで皮膚に異常を感じた経験がある
  • アルコールが含まれている育毛剤を使ったら頭がかゆくなったことがある

など、アルコールアレルギーがある可能性がある方は、アルコールフリーの育毛剤やヘアトニックを選ぶことをおすすめします。

④妊娠中や出産直後

女性の方の場合、妊娠中や出産直後はホルモンバランスが乱れやすく、頭皮や髪の毛への影響が特に出やすい時期です。肌が敏感になっているので肌荒れや炎症が起きやすい可能性があります。

妊娠中や出産後の抜け毛に悩む女性も多いと思いますが、より安全性を高めるためにアルコールフリーの育毛剤の利用が良いでしょう。

4.育毛剤に使われているアルコールの種類

育毛剤に含まれているアルコール成分はエタノールです。成分表に「エタノール」や「無水エタノール」の記載がある場合、その育毛剤にはアルコールが使われていることになります。

エタノールは5%ほど水が含まれているものを指し、無水エタノールは水分を含まない濃度99.9%のエタノールになります。

無水アルコールには殺菌作用はありません。水分で薄めることによって初めて殺菌作用を持つようになります。

なお、育毛剤に使われているフェノキシエタノールもアルコールの1つだと勘違いしてしまう方も多いですが、フェノキシエタノールはアルコールとは別物です。

フェノキシエタノールが含まれていたとしても、エタノールや無水エタノールなどのアルコールが含まれていない場合は、アルコールフリーの商品となっています。

フェノキシエタノールは自然由来の成分で、育毛剤の品質を維持するための防腐剤として主に使われています。最近では技術が進歩してフェノキシエタノールの配合濃度が下がっているので、アルコールよりも刺激などのリスクが少なくなっています。

アレルギーの面でもフェノキシエタノールでは心配がないことが、疫学調査のデータで出ています。3,000人以上を対象にしたアレルギー検査で0%の有症率だったようです。(参考 Journal of the American Academy of Dermatology

5.まとめ

アルコールが含まれている全ての育毛剤を使わない方が良い、というわけではありません。人によって合う合わない、育毛効果がある無いは異なりますし、実際に使ってみないとわからない部分も大きいです。

ただ、敏感肌や乾燥肌の方や、育毛剤を使っていてかゆみなどが出た経験がある方などはアルコールフリーの商品でのスカルプケアが良いでしょう。

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