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ギャンブル依存症を治す病院の選び方と治療する時の注意点

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ギャンブル依存症専門の医師

ギャンブル依存症の治療は人生を左右するため、病院選びはとても大切です。

依存症というだけあり、どんなに強い決意があってもそれに反した行動をついついとってしまうため、自分一人の力で治すのは非常に困難だからです。

完治を目指すにはやはり医師による治療を受けることが得策です。

プロにしかできない適切な治療法・アドバイス・補助的な薬の処方などを通し、あなたを確実に完治というゴールへ導いてくれます。

この記事では、病院の選び方や病院で受けられる治療内容などをご紹介します。自身のギャンブル依存症を治したい方、家族や友人のギャンブル依存症を治したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。


1.ギャンブル依存症を治す病院の選び方

ギャンブル依存症の治療は主に精神科や心療内科で行われています。できればギャンブル専門外来を設けていて、治療実績を豊富に持っている病院が良いです。ギャンブル依存症の治療に力を入れている医院を選べば、より的確な治療を受けられる可能性が高まります。

なお、カウンセリングを受けることもギャンブル依存症の克服には有効な手段です。カウンセリングは厳密に言えば「相談援助」であって「治療」には属しません。治療という響きに抵抗がある方はまずはカウンセラーに相談してみると良いでしょう。

カウンセリングは精神科とカウンセリング部門を併設している病院や医療機関などで受けることができるので、通院しやすさや自身の依存レベルなどを踏まえて適した機関を訪ねてみましょう。

2.病院で受ける主なギャンブル依存症の治療法

男性医師

治療プログラムの詳細は各病院によって異なりますが、ほとんどの病院が採用している主な治療法をご紹介します。

①個人精神療法

個人精神療法とは、治療者と被治療者が一対一で向き合って行う治療方法です。カウンセリングや内観(自身の心の動きを観察すること)がこれにあたります。最も基本的な治療法と言えるでしょう。

②集団精神療法

集団精神療法は文字通り複数人で行うもので、同じ依存症に苦しむ人たちが集まってミーティングを実施します。ミーティングではそれぞれの経験談や依存症脱却のためにすべきことを患者が主体となって話し合います。ギャンブル依存症に力を入れている病院は患者数も多いため、このような治療も受けられます。

③その他の治療法

病状によっては入院を含む集中プログラムに参加したり、病気の知識を深める学習会を受けたりすることも可能です。

3.病院に通うペースと治療期間

依存症レベルによっても異なりますが、多くの場合は週1〜2回程度のペースで通院して治療を受けます。治療は長期間に及ぶこともあるため、継続して通いやすい病院を選ぶことも大切です。場合によっては入院して集中的に治療を受けるのも効果的でしょう。

治療期間は個人の状況によって異なりますが、平均的には年単位の治療期間が必要になります。完全にパチンコなどの賭博をやめてから3年が経つと回復安定期に入ることができたと見なされます。

4.ギャンブル依存症の治療費の目安

女性看護師

病院の精神科や心療内科にかかった場合、1回の診療にかかる費用の目安は2,000円程度です。週に2回通院するケースでは一月で16,000円ほど必要になります。カウンセリングを受けた場合は1回(30分〜1時間程度)につき5,000〜10,000円程度必要になります。一月で40,000〜80,000円ほどかかる計算です。

入院しての治療が必要になった場合はこれに加えて入院費が、睡眠薬などの薬が処方された場合には薬代がかかってきます。

また、病院の治療プログラムは基本的に保険が適用されますが、「治療」と見なされないカウンセリングには保険が適用されません。カウンセリング受診時には事前に費用を確認しておきましょう。

なお、「自立支援医療費助成」などの制度を利用すれば医療費の負担を軽減することができます。入院する場合などは特に、地域の役所に確認してみましょう。

5.ギャンブル依存症を病院で治療する時の注意点

ギャンブル依存症を病院で治療する時の注意点をご紹介します。

注意1 主治医との相性

ギャンブル依存症の治療で何よりも重要なのは、あなたと主治医の相性が合うことと言っても過言ではありません。心という目には見えないデリケートな部分に働きかける治療方法のため、フィーリングも大切な判断基準になります。治療を受ける中で「この先生はどうも話しにくい」と感じたら、無理することなく病院を変えてみましょう。

注意2 初診時の診療内容

初診時に十分な時間をとって診療してくれるかどうかも判断のポイントです。こちらの話にしっかり耳を傾けてくれることは、本当に合った治療プログラムを提供しようとする姿勢の表れです。可能であれば自分の家族などにも医師に会ってもらい、さまざまな人からの評価を聞くのも良いでしょう。多角的に医師を判断することができます。

注意3 自分を責めない

治療中は依存症になってしまった自分を責めないように心がけてください。自らを責めてしまうと大きなストレスがかかり、「ギャンブルをしたい」「パチンコ屋に行きたい」という欲求を喚起しかねません。依存症になった原因を追及することは必要ですが、自らに責任を問うことはやめましょう。

注意4 セカンドオピニオン

ギャンブル依存症を治療するにあたり、セカンドオピニオン制度を利用するとより安心です。「しばらく治療を受けているが良くなっている実感がない」「先生のことは信頼しているが念のため他の先生のアドバイスも聞いてみたい」という方はぜひ相談してみましょう。

ただし、セカンドオピニオンには保険が適用されません。費用の全額を自己負担しなければならないことには注意しましょう。

6.病院に通う以外にした方が良いこと

病院での治療を終えると同時に安心できる日常生活を取り戻すためには、治療と並行して次の2つのことも行っておくと良いでしょう。

①自助グループを探す

病院の治療はずっと続くものではありません。完治したと認められ、治療の継続が不要であると判断された場合はそこで終了となります。しかし、ギャンブル依存症は再発する可能性がゼロではありません。

依存症の再発防止を防ぐために、通院をやめた後も自助グループなどに参加することが有効です。社会復帰に向けて一緒に頑張る仲間がいると再発のリスクも極めて低くなります。自分の地域にそうした活動を行っているグループがないか、医師に相談などをして事前に探しておくと良いでしょう。

②債務整理

パチンコなどの賭博で返済できないほどの借金を抱えている場合、弁護士や司法書士、ボランティア団体などに相談して債務整理を検討することをおすすめします。債務整理をすると借金総額を減額したり、月々の返済額を減らすことができます。

借金を減額できるのか、いくら減額できるのかは「あなたの法律相談Cafe」を利用すれば、無料で診断することができます。

無料かつ匿名で診断することができますので、こちらで自分の状況を確認してみてください。借金が大幅に減額されるようであれば、債務整理について専門家に相談してみましょう。

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7.治療に協力をする家族が気をつけたいこと

手を差し伸べている人

ギャンブル依存症の治療に協力をする家族が気をつけたいことは2つあります。

注意1 言い方に気をつける

ギャンブル依存症の疑いがある家族を病院に連れていきたいときは言い方に注意しましょう。相手を責めるような言い方はせず、「心配だから一度お医者さんに診てもらおう」といったように提案してみてください。感情的にならないことが大切です。

注意2 タイミングに気をつける

当人が冷静に思考できるタイミングで話すことも重要です。パチンコなどの賭博の事で頭がいっぱいの時は声をかけても意味がありません。落ち着いて話すことができるタイミングで話しましょう。

注意3 本人を責めたりしない

患者本人を責めたり、傷つける言葉をかけたりすることも厳禁です。ストレスが溜まった時は依存症患者を持つ家族向けのミーティングなどに参加して、悩みを打ち明けるようにしましょう。

注意4 お金の提供はしない

家族がよくやってしまいがちなのはギャンブルで作った借金を肩代わりしたり、お金を提供したりすることです。これは絶対にやってはいけません。安易に周囲の人が手助けしてしまうと依存症は悪化してしまいます。自分が置かれた立場を自覚させることもポイントです。

8.まとめ

病気の治療はその道のプロの手助けを受けることが一番の近道です。時間的、金銭的ダメージが拡大する前に一刻も早く対処しましょう。

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