カードローン地獄を脱出する具体的な手順と対策まとめ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
困っている女性

カードローンを利用するとき、1番大切なのは「借りたお金をコツコツ返していく」ということです。

「そんなの当たり前では」と思うかも知れませんが、不慮の事故や収入の増減などによって返済プランが少しでも狂うとたちまち返済どころか生活自体が苦しくなってしまいます。

私たちは日頃、カードローンをはじめクレジットカード、住宅ローンや自動車ローンなど、便利な金融サービスを利用しています。今まとまった現金がなくても大きな買い物ができるという素晴らしいメリットがある反面、「借金」という意識が薄れて、ついつい借り入れを増やしてしまうというデメリットもあります。

カードローン地獄は、誰にでも可能性がある問題です。利息が膨らみ返済が大変になってからではカードローン地獄から脱出するのはとても困難です。ここでは、カードローン地獄にハマってしまわないための対策法をまとめてみます。

1.カードローン地獄を脱出する具体的な手順

定期的に借り入れ額や返済計画をチェックしていますか。カードローン地獄を脱出するには『数字』を意識して利用することがポイントです。

手順1 明細書を調べる

銀行の預金通帳を見ればお金の出入りがわかるように、カードローンにも取引明細のチェックが大切です。取引明細書には「借り入れ総額」「残りの返済予定額」「毎月の返済額」などが細かに記載されています。

最近のカードローンはWEB明細が普及しているため、郵送で明細書が届くことが少なくなりました。毎月、ネット上の会員画面で明細をチェックするのは面倒かも知れません。ですが、賢く利用してカードローン地獄に陥らないためにはとても重要なことです。

ぜひ一度、カードローンの公式ホームページから会員画面にログインしてみてください。利用明細のページを見れば、以下に挙げる大切な情報がわかります。

(1)取引日
カードローンの利用日

(2)取引内容
借り入れや返済の具体的な内容です。「ATMから現金を使って返済した」「口座振替で毎月の返済をした」といった取引内容がわかります。

(3)取引金額
借り入れや返済をした金額

(4)内訳
返済をすると、内訳欄に「元本返済額」と「利息返済額」が記載されています。

たとえば10,000円返済した場合、9,300円が元本の返済で、残り700円が利息の返済分に充てられた、という感じです。内訳を見れば、返済額のうち元本と利息にそれぞれどの程度割り当てられているのかをつかめます。

(5)取引後残高
残りの返済すべき借り入れ総額

(6)その他
・適用されている金利
・すべて返済するまでに必要な返済回数や返済期間
・融資限度枠
・現時点で借り入れできる金額、など

手順2 収入と支出を把握する

カードローンを利用するとき忘れがちなこと、それは利息です。カードローンの返済はリボルビング方式が大半です。毎月決まった金額を返済するため、そのうち利息をどれぐらい返しているのか、わかりづらくなっていきます。

早く返せばそれだけ元本は減ります。それにつれて支払う利息も節約できます。カードローンでは臨時返済を受け付けているので、もし一時的な収入があったりボーナス月に当たるときには追加の返済を考えてみましょう。

1番良いのは、毎月の返済額を少しでも増やすことです。ここでのポイントは、財布のイメージだけで返済額を増やさず、毎月の収入と支出をきちんと計算することにあります。まず、給料明細を見て、1ヶ月の収入を確認しましょう。できれば簡単な家計簿をつけて1ヶ月の支出を把握するのがおすすめです。不要な買い物をしていないか、カットできる固定費はないかなど、こうすれば無駄な支出が見えて返済に回せるお金に気づきやすくなります。

背伸びをして無理に毎月の返済額を増やすことは絶対に避けましょう。せっかく増額しても生活が苦しくなって月々の返済に影響が出るようほうが問題です。地道に返せる金額を探りながら、毎月の収支を客観的な目で見直してみてください。

手順3 返済計画を立てる

テレビCMのおかげで気軽にカードローンを申し込む人が増えました。申込方法が簡単で審査もスピーディ。早ければその日のうちに大きなお金を借り入れることができます。

ただ、ローンカードやネット振込を使って気軽にお金が借りられる反面、返済計画を考えないまま利用しているケースが急増しています。カードローンを使い始めるとき、現在の収入や支出からどれぐらい返済に充てられるか検討しましょう。

とくにカードローンは年利20%に近いので、金利を意識しないまま使っていると利息分がどんどん膨らんでいきます。借り入れの金額だけにとらわれることなく、利息を含めた返済予定額や毎月の返済額を意識した返済計画を立てましょう。

ネットで「ローン返済」「金利計算」と検索すれば、無料で返済計画をシミュレーションしてくれるサイトがあります。「借り入れ総額」「返済方法(元本均等または元金均等)」「金利」「返済期間」「借り入れ年月」など、必要事項を入力すると、一発で返済予定総額や毎月の返済額、トータルで必要な利息額、完済までの期間が表示されます。

こうした返済シミュレーションを使うと「全体の利息を減らすには返済回数をどの程度減らせばいいのか」や「返済期間を短縮するために毎月の返済額をもっと増やせるか」など、頭でイメージするよりもっと具体的な返済計画がわかるのでとても便利です。

カードローンを数社利用していて、カードローン地獄にならないか心配している人はどうすればいいのでしょうか。すでに返済先が多いため返済日ごとに振り込むのが大変だったり、会社によって金利がバラバラで利息がどんどん膨らんでいったりという状況なら、要注意です。

こうしたケースでは「おまとめローン」「借り換えローン」を検討してみましょう。複数の借り入れ先を一本化できるので、同じ金利が適用されて利息も抑えられます。しかも毎月の返済日が一つになるため、振込や口座振替の手間も減らせます。毎月の返済が重なって、返していくのが苦しいと感じているなら、カードローン会社が提供している「おまとめローン」をチェックしてみましょう。

なお、おまとめについては「【保存版】おまとめに最適なカードローンの5つの条件と全知識」で詳しくご紹介しています。合わせて確認してみてください。

→ 【保存版】おまとめに最適なカードローンの5つの条件と全知識へ

手順4 返済額を増額する

月々の収入や支出を見直して、毎月の返済額を増やすメリットはとても大きいものです。最初の返済計画より返済期間が短縮できるため、元本の減りが早く、その分、利息が少なくて済みます。毎月の返済額は生活費その他に影響が大きいものです。必ず返済計画を立て直して無理なく返せる金額から増やしていってください。

カードローンを早期に完済することは、返済後の人生プランを豊かにする効果もあります。お子さまの卒業・入学や夫婦共働きの有り無しなど、家計を大きく左右するライフイベントや収入の変化を迎えたら、家計からもう少し返済に回せないか検討してみてください。

手順5 繰り上げ返済も活用する

予想以上にボーナスが多かったり、保険の満期受取金を手にしたり、ときにまとまったお金を手にすることがあります。毎月の収入以外で余裕資金を得られたら、繰上返済を活用してみましょう。

繰上返済の方法は簡単です。毎月の返済日以外にATMから入金するやり方のほか、カードローンの会員画面から繰上返済したい金額を指定して振り込むだけで完了します。

繰上返済で注意したいのは、月々の返済額は支払った上で、新たに返済を行うという点です。もし、毎月1万円ずつ返済していて、繰上返済を10万円行ったとします。この場合、毎月の返済は残高が0円になるまで続くため、次の返済日が約10ヶ月先になるということはありません。繰上返済と毎月の返済は、別のルールで扱われます。したがって、毎月の返済をきちんとできるという前提でお金に余裕があるとき繰上返済をする、というかたちがベストです。

繰上返済をするほど、当初の返済計画より元本が目減りします。これが最大のメリットです。「元本が減る」→「残りの元本を金利で計算して発生する利息が減る」→「完済時、返済総額全体が減る」という流れが生まれるのです。

2.借金から抜け出すために身につけたい習慣と心構え

返済が思うようにいかずカードローン地獄にハマってしまう人を見ていると、いくつかの問題点が浮かび上がります。ここでは、返済で苦しんだ人たちのケースを学んで、ぜひ身につけたい習慣や心構えをお伝えします。

①節約

お金が減らない方法、それは単純にお金を使わないことです。といっても、生活していく上でどうしても必要な支出は存在します。カードローン地獄にハマる人を観察すると、常識的な金銭感覚の身についていないケースが多く見られます。とくにお金を使うときの優先順位の付け方が下手な人が目立つのです。

給料が入ったからといって、カードローンの返済のことを忘れてすぐに飲みに行ったり買い物に走ったりするのは、何からお金を使っていけばいいのか、その基準がわかっていないからだといえます。1ヶ月で必ず必要な生活費をきちんと分けておき、そこから支払うべき支出をしていくことが重要です。

生活全般を節約の目で見直して、無駄な支出があれば徹底して省いていきましょう。「節約しなければ」といっても、食費を削ってゲーム代につぎ込んでしまう、というのでは意味がありません。『支出の優先順位を付ける』お金を支払う際、そう意識するだけで自然と節約習慣が身につくはずです。

②借金と自覚

財布を空けると、会員カードにポイントカード、キャッシュカードやクレジットカードまで、カードがなければ生活できないと思えるほど、私たちはたくさんのカードに囲まれています。お金や買い物に関するカードといえば、銀行のキャッシュカードやクレジットカード、ローンカードが挙げられます。

ただ、キャッシュカードとローンカードを比べると「預貯金を引き出す」のか「借金を引き出す」のかにおいて、決定的に役割が異なります。キャッシュカードは自分の口座に入っている預金残高がなくなってしまえば現金を引き出すことはできません。一方、ローンカードは自分のお金でなくても『信用』によって融資限度額までなら、いくらでも現金を引き出すことができるのです。

いずれも銀行口座やATMからお金を引き出すのは一緒です。したがって、ついつい自分のお金を使っているのか、借り入れたお金を使っているのか、わからなくなってしまう人が多いのです。

便利なカードローンですが、あくまで借金であることに変わりはありません。身内や友人にお金を借りようとすると、借りたい理由を説明したり、頭を下げてお願いしたりと、手間暇掛けてお願いするはずです。それがカードローンになると、ただローンカードをATMに入れて必要な金額を入力するだけでお金が手にできてしまいます。お金を借りることに対して、心理的な壁がほとんどなくなってしまうのが難点です。

カードローンで手にする現金は、本来なら自分で稼いで貯金をしたり、他人に頭を下げて無心したりしてはじめて使えるお金なのだという点を心に留めておく必要があります。

③必要以上に借りない

カードローン地獄の最終段階は、返済が苦しくなると新たな借り入れをしてそのまま返済に充てるという負のスパイラルです。借金をして借金を返すのですから、その月の返済は何とかできても、元本と利息は増える一方で雪だるま式に借り入れ総額がふくらんでしまいます。

返済計画の時点では予想していなかった出来事に見舞われお金が必要になることはあるでしょう。しかし、そんなときでも借り入れは必要最低限の金額に留めてください。一時的に目の前のお金の悩みから解放されたいからといって次の返済を気にせずお金を借りてしまえば、元本や利息がふくらんで最終的に完済時期が遠のいてしまうからです。

カードローンを利用するときは、借り入れした元本と利息をできるだけ早く返済することに心を砕いてください。

3.どうしてもカードローンの返済ができない時

返済が延滞して、これ以上毎月返し続けるのが難しいとわかったら、早めに弁護士や司法書士、行政の窓口で相談をして借金の整理ができないか模索しましょう。借金を返しやすくしたり、債務をクリアにして一から生活をやり直したりなど、法的に生活を立て直せる制度があります。それを、『債務整理』と呼びます。

借金が苦しくなったとき真っ先に思い浮かべるといえば『自己破産』かもしれません。債務整理の一種で、借金の返済を免除できる非常に強い効果を持っています。また、『任意整理』は弁護士や司法書士が借り入れ先と本人との間に入って、利息の減額や返済期間の延期などを交渉します。

債務整理をするとブラックリストに載ってクレジットカードやローンが一定期間使えなくなったり、財産の処分が必要になったりとデメリットがあります。「人生の終わり」のような言い方をされることもありますが、謝金で首が回らない生活を立て直して一から人生をやり直せるという、非常に価値の高い方法です。

債務整理で借金をいくら減額できるかは、「街角法律相談所」というサイトを使うことで簡単に診断できます。無料、かつ匿名で利用できるため、ぜひ利用してみてください。減額が見込めそうな場合は、弁護士や司法書士に相談してみましょう。

>> 街角法律相談所の解説ページへ

4.まとめ

カードローンに対するネガティブなイメージがなくなり気軽に利用する人が増えたいま、「カードローン=借金」という基本を改めて考えることが大切です。カードローンと賢く付き合うには、毎月の収支をチェックして日頃の生活スタイルを見直しながら利用していきましょう。

いまいくら借りているのか。
元本や利息はどうなっているのか。
返済期間を短くするために返済の増額や繰上返済ができないか。

カードローンの審査に通ってカードを手にしたとたん、返済計画は二の次といった調子で借りるのではなく、最初に立てた返済シミュレーションをベースに少しでもトータルの返済額を少なくできる方法で完済を目指しましょう。どうしても返済が難しいとなったら、債務整理という手段も残されています。

カードローンは気軽に借りられる便利なサービスです。だからこそ、引き出したお金はそのまま今後返すべき借金になっているのだという事実を忘れずに、上手に利用していってください。

カードローンランキング

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket