カードローンのデメリットとは?お金のプロFP(ファイナンシャルプランナー)が徹底解説

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カードローン デメリット0

テレビCMやインターネット広告で目にする機会が増えた「カードローン」ですが、その一方で「多重債務に繋がる可能性がある」との指摘があります。

もちろん、お金を借りる行為にリスクが伴うのは当然のことなのですが、「カードローンのデメリットって、実際にどういうものがあるの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、お金の専門家であるFPが、カードローンのデメリットをあらゆる視点から解説します。

1.カードローンの4つのデメリット

カードローンとは、専用のローンカードを使い、ATMやキャッシュディスペンサーでお金を借入できるサービスのことです。多くのカードローン商品がコンビニATMと提携しており、他の融資手段よりも利便性に長けていることが特徴です。

しかし、便利なカードローンにもデメリットは存在します。カードローンのデメリットを簡単にまとめると、次の4つが該当するでしょう。

カードローンの4つのデメリット

  • 利息がかさみやすい
  • 利便性が非常に高いため、ズルズルと借入してしまう方が多い
  • 銀行カードローンであれば、年収の3分の1以上を借入できてしまう可能性がある
  • 大きな限度額が認められれば、住宅ローンなどの審査結果に影響する場合がある

これらのデメリットは、カードローン利用前に把握しておくべき重要なポイントです。それぞれのデメリットをわかりやすく解説していきましょう。

①利息がかさみやすい

カードローンのデメリットの中で、特に多くの方が警戒しているのが「金利の高さ」でしょう。カードローンの金利は、消費者金融が取り扱う商品の場合で18%前後、銀行が取り扱うカードローンの場合で15%前後となっています。

これらの水準は、住宅ローンや自動車ローンなどに比べると高く設定されています。加えて、「リボルビング方式」という返済方式が採用されているため、通常の分割払いなどに比べると、利息がかさみやすい仕組みです。

リボルビング返済方式とは、毎月の返済額を一定に抑える計算方式のことです。多くのカードローンでは、残高に応じた返済額があらかじめ設定されていて、月に1回必ず返済を行う仕組みになっています。

わかりやすくいえば、残高が少なくなればなるほど返済額も少なくなり、完済までに長い時間がかかってしまうケースもあるということです。

さらに、例えば1万円借りた場合でも2万円借りた場合でも、毎月の返済額が一定ですので、必要以上に借りてしまう利用者も少なくありません。当然ながら、借入額が増えれば増えるほど利息はかさみますので、「気付けば利息が膨大になっていた…」というような事態に陥るリスクがあります。

このような「利息のかさみやすさ」は、カードローンの代表的なデメリットだといえるでしょう。

②利便性が高く、ズルズルと借入してしまう方が多い

カードローンの特徴として、「利便性の高さ」があります。しかしこの特徴の裏を返せば、「いつでも借入できてしまう」ということでもあります。このような利便性の高さから、「ついつい借入してしまう…」というような「借入癖」に陥る利用者も存在しています。

また、先述したように、「毎月の返済額が一定」という借りやすさも、ズルズルと借入してしまう1つの要因となっています。このような「なかなか完済できない」というポイントも、カードローンのデメリットだといえます。

③年収の3分の1以上を借入できてしまう可能性がある

昨今のニュースなどで「総量規制」という言葉が取り上げられています。総量規制とは、年収の3分の1以上の貸付を禁止する制度のことで、消費者金融などの貸金業者を対象とする「貸金業法」で定められています。

例えば、年収600万円の方が消費者金融カードローンを利用する場合、200万円以上を借入することはできません。しかし貸金業法は、「貸金業者」を対象としているため、銀行は対象外です。したがって、銀行が取り扱うカードローンを利用した場合、年収の3分の1を超えて借入できてしまう可能性があります。

しかし当然ながら、年収に対して借入額比率が高くなってしまうと、多重債務に陥るリスクが非常に高くなります。「たくさん借入できる」という点は利用者にメリットがある一方で、カードローンの大きなデメリットとも言えるでしょう。

④住宅ローンなどの審査結果に影響する場合がある

カードローンは、審査によって個々の「限度額」を設けます。限度額とは、「カードローン会社が貸付可能と判断した金額」のことを指し、利用者は限度額の枠内であれば、自由に借入・返済することができます。しかし、この限度額が、他のローンに影響してしまう場合があります。

カードローンの限度額が影響しやすいローンとして代表的なのは、住宅ローンです。住宅ローンは非常に大きな金額を取り扱う特性上、信用情報に記録されたカードローンの借入残高も含めて審査を行います。

審査の際に大きな限度額が見つかると、「限度額いっぱいまで借入されるリスクがある」と判断され、借入可能額が著しく低くなってしまう可能性があるのです。

また、最悪の場合、カードローンの限度額が原因で審査に落ちてしまうケースも考えられます。この点も、カードローンを利用する際に見落としがちなデメリットだと言えるでしょう。

2.カードローンのデメリットを防ぐ方法

ここまで触れてきたようにカードローンのデメリットは、全て利用者の生活に直結します。つまり、商品選びと同じくらい、「デメリット対策」も大切だということです。

しかし、カードローンのデメリットを防ぐのは、さほど難しいことではありません。カードローンのデメリットを防ぐ方法をいくつか挙げると、

  • 借入前に返済シミュレーションを行い、完済までの利息額を把握する
  • 借入癖がつきそうな方は、ローンカードを持ち歩かないようにする
  • 借入過多に陥らないように、「毎月返済できる金額」を明確に把握しておく
  • 希望限度額をできる限り小さくしておく

などがあります。そう、カードローンのデメリットを防ぐためには、「利用者の計画性」が必要不可欠なのです。

返済計画を立てる際に役立つのが、「返済シミュレーションツール」です。返済シミュレーションツールを利用すれば、簡単な操作だけで合計利息や完済までの期間を試算することができます。

返済シミュレーションツールは、大手銀行カードローンの公式ホームページに設置されているケースが多いので、できる限り活用するようにしましょう。

また、効率的にカードローンを完済するコツは、「随時返済」を併用することです。カードローンの返済は、毎月の定例返済と臨時的な返済である随時返済の2通りがあります。

しかし、定例返済だけでは残高に応じて返済額が減少してしまうので、なかなか完済することができません。そこで、随時返済を併用することで、利息を節約しつつ短期間で完済することができます。カードローンを検討中の方は、必ず覚えておきましょう。

3.まとめ

カードローンは非常に便利な商品ではあるものの、当然ながらデメリットも存在しています。しかし、デメリットを明確に把握することができれば、リスクを避けつつ上手くカードローンを活用することができるでしょう。

カードローンを利用する際は、ご自身の返済能力を見極めながら、借り過ぎに十分注意してください。

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