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30歳の平均貯金額ってどのくらい?安心できる理想金額と30代ならではの貯金法

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30代の女性

「30歳の平均貯金額ってどのくらい?」

30歳に近づく、もしくは30代になると同年代の人たちの貯金額って気になりますよね。

今の自分の貯蓄が平均を越えていれば安心ですが、超えていない場合には毎月の平均貯金額や貯金方法を参考にしたいところです。

この記事では、30歳代の平均貯金額を公的な統計データを元にまとめました。ぜひ参考にしていただき、将来のためにこれからお金を貯めていきましょう。

1.30歳代の平均貯金額

まずは30歳代の単身者とファミリーがそれぞれどの程度貯蓄をしているのか見ていきましょう。

今回は金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(平成26年調査)」をもとにデータを抽出しました。

なお、格差の拡大に伴い、極端に数字の大きな人が平均値を引き上げてしまう傾向があるため、「実感に近い数字」として中央値も併記しています。

①独身男性(単身世帯)

独身男性の平均貯蓄額は平均的な年収帯「300万円〜500万円」で調べると、貯蓄額の平均値は「647万円」中央値は「259万円」でした。

26%の世帯が貯蓄ゼロである一方、23%の人が1,000万円以上の貯蓄をしています。

世帯 貯金額の平均値 貯金額の中央値
独身男性(単身世帯) 647万円 259万円

②独身女性(単身世帯)

独身女性の平均的な年収帯「0〜300万円」で調べると、貯蓄額の平均値は「165万円」中央値は「1万円」でした。

50%が貯蓄ゼロである一方、10%の人が500万円以上の貯蓄をしています。

世帯 貯金額の平均値 貯金額の中央値
独身女性(単身世帯) 165万円 1万円

③家族(ファミリー世帯)

ファミリー世帯の平均的な年収は就業形態によって大きく異なります。

妻の就業が難しい世帯の平均年収帯「300〜500万円」では、貯蓄額の平均値は「293万円」中央値は「103万円」でした。

共働き世帯の平均年収帯「500〜750万円」では、貯蓄額の平均値は「594万円」中央値は「400万円」でした。

世帯 貯金額の平均値 貯金額の中央値
家族(ファミリー世帯) 293万円 103万円

2.30歳代の毎月の平均貯金額

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(平成26年調査)」から、「年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯))データを参照しました。

①独身世帯の平均貯蓄割合

独身者世帯では年間の手取り収入から平均18%が貯蓄されています。ボーナスなどの臨時収入からは平均44%が貯蓄されています。

世帯 平均貯蓄割合(手取り) 平均貯蓄割合(ボーナス)
独身世帯 手取りの18% 臨時収入の44%

業種や地方によってあまり差はありませんが、年収300万円未満だと11%程度であるのに対し、年収750万円以上の世帯は毎月の手取りから25%を貯蓄しています。

②ファミリー世帯の平均貯蓄割合

ファミリー世帯では年間の手取りから平均13%が貯蓄されています。ボーナスなどの臨時収入からは平均26%が貯蓄に回されています。単身者世帯同様、業種や地方によってあまり差はありません。

世帯 平均貯蓄割合(手取り) 平均貯蓄割合(ボーナス)
ファミリー世帯 手取りの13% 臨時収入の26%

年収300万円未満では手取りからの貯蓄割合が5%、年収500万円以上でようやく10%が貯蓄されています。

3.30代が貯めておきたい貯金額の目安

「30歳代の平均貯金額」と「毎月の平均貯金額」のデータから、30代が貯めておきたい貯金の目標額は中央値に近い次の額と言えるでしょう。

世帯 目標貯金額
独身男性 259万円
独身女性 1万円
ファミリー世帯 400万円

現実的には「手取り年収の半分以上」を目標にするべきです。手取り額の半年分あれば、万が一働けなくなったとしても生活レベルを落とさず6か月間は生きていけます。

「収入が低くて貯金に手が回らない」「全く貯金がない」方は、とにかく少しずつでも貯金していくことをおすすめします。

4.30代からお金がかかってくるものとは?

30代から一体どんなものにお金がかかってくるのでしょうか。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(平成26年調査)」を参考にしてまとめました。

①子供の教育費

幼稚園から高等学校まで全て公立に行かせた場合は一人約540万円がかかり、全て私立に行かせた場合は約1,770万円かかります。

平成29年度の文部科学省「子どもの学習費調査」(出典:平成29年度の文部科学省「子どもの学習費調査」

税金の扶養控除や自治体などのサポート制度があるため、教育費は全額負担にはなりませんが目安としてはこのくらいかかってきます。

30代の家庭でお子さんがいる場合、一般的に乳児から小学生高学年までが多いと思います。幼稚園から小学校までと、中学校から高等学校までにかかる教育費の表も見てみましょう。

<幼稚園から小学校でかかる費用>

 公立私立
幼稚園68万円48万2千円
小学校193万円152万8千円
合計261万円201万円

<中学校から高等学校でかかる費用>

 公立私立
中学校143万円132万7千円
高等学校135万円104万円
合計278万円236万7千円

お子さんが大学まで行く場合、短大は約380万円、国公立大学は約520万円、私立大学(文系)は約690万円、私立大学(理系)は約800万円が加わります。

各家庭の事情やお子さんの進路によって「〇○万円貯めておけば安心」という基準はありませんが、小学校や中学校などに入学する時期までには貯めておきたいものです。

②結婚式費用

最近では30代で結婚する方が多く、30代で結婚をしたいと思っている方も多いです。

結婚費用は結婚式の内容や土地柄によって大きく異なりますが、結婚式の費用の全国平均は354万8千円、婚約から新婚旅行までにかかる費用の全国平均は463万3千円です。

結婚式の費用の全国平均

婚約から新婚旅行までにかかる費用の全国平均(出典:ゼクシィの結婚費用の項目と相場

結婚をする、もしくは視野に入れている方は約400万円程度の貯蓄があれば安心です。

これから結婚資金を貯める場合、専用の口座を作り可能な限り2人で少しずつコツコツと貯めておくと良いでしょう。

③車・家具・家電の購入費用

30代になると車を所有している方も多いのではないでしょうか。20代で車を購入していた方は30代でローンの完済頃、新しい車を欲しくなるものです。

家庭がある場合はファミリーカーを検討する時期だと思います。家計の金融行動に関する世論調査では、車の購入費のためにお金を貯める方は10%でした。

家計の金融行動に関する世論調査アンケート(出典:家計の金融行動に関する世論調査(平成29年調査)

家具や家電の買い替え目的のためにお金を貯める方も数多かったです。

車や家具、家電の価格はピンからキリまでありますが、30代にある程度の貯蓄があれば何かしらの物事が起きた場合でも対応できます。

特に家具や家電はいつ壊れてしまうかわからないので、緊急時に備えて貯蓄しておくと安心です。

④旅行費

貯蓄を旅行やレジャーの資金にあてたい30代の方は全体の19.3%でした。

家計の金融行動に関する世論調査アンケート結果(出典:家計の金融行動に関する世論調査(平成29年調査)

旅行先や日数、人数によって旅行費は異なりますが、一度の旅行に数万円〜数十万円以上かかります。独身の男性や女性なら月1万円ずつ(年間12万円)貯めていれば、ある程度の旅行が楽しめます。

家庭持ちの場合はその他にも費用がかかるため、1年間で貯めることが難しいとは思いますが、数年かけてコツコツと貯蓄をして家族との思い出を作ってみると良いでしょう。

5.30代ならではの貯金方法

分散投資30代になると20代ではなかなかできなかった貯金方法も選択できるようになってきます。

20代の頃と比べてライフステージが変化し、お金に関する考え方が複雑になってくる30代だからこそ実行してほしい方法を解説します。

方法1 財形貯蓄をする

財形貯蓄とは、毎月の給料から天引きして会社が貯めてくれる仕組みです。

給与振込口座には財形貯蓄の設定した金額を差し引かれた給料が振り込まれるため、毎月自然と貯金することができます。

財形貯蓄には「一般財形・住宅財形・年金財形」の3つがあり、一般財形はお金の使い道が限定されていない貯蓄方法です。

住宅財形は住む家の購入費やリフォームなどのための貯蓄で、原則これら以外の用途では住宅財形貯蓄を利用できません。

年金財形は老後の生活のために資金を貯蓄するもので、満60歳以降に受け取ることができます。

貯まったお金を好きなことに利用したい場合は一般財形、今後家を購入する予定がある場合は住宅財形、老後の資金を貯めておきたい場合は年金財形のように自分がどんな目的でお金を貯めるのかに合わせて3つの中から選んでみると良いでしょう。

方法2 金融資産の分散投資

現在の貯蓄が全て現金の場合、貯蓄方法としても安全対策としても金融資産の分散投資をおすすめします。

経済情勢の変化によって貨幣の価値は変わります。代表的なものは為替のレートで、2011年に1ドル75円だった日本円は2015年には125円を超えました。

ドルに対して日本円の価値が40%も落ちた事になります。逆に言えば、1ドル75円の頃に75万円分のドルを購入していれば2015年には125万円まで勝手に増えていたことになります。

日本だけで働いてお金を使っている間は実感がわきにくいですが、現金として保有している日本円はこのようなドラスティックな経済情勢の変化に対応できません。

近年の値上げラッシュは「物価が上がった」のではなく、世界的に見て「日本円の価値が下がった」と言うべきです。すぐに使わない現金があるのであれば金融資産の分散投資を検討してみてください。

ただし、金融資産への投資は元本割れのリスクも伴います。リスクの高い投資ほど多くのリターンが期待できますが、金融商品選びは慎重に行いましょう。

方法3 保険の見直し

ライフステージの変化と共に必要な保障は変わります。何となくそのまま掛け金を払い続けていると、いざという時「痒いところに手が届かない」保険になってしまいます。また、更新を伴う多くの保険商品は30代後半から40歳にかけて掛け金が跳ね上がるため、次のような場合は特に保険の見直しをすることをおすすめします。

  • 働き始めの頃、企業に出入りしている業者で保険に入った
  • 親の紹介で言われるがまま入った保険がある
  • 保険の更新時期が近づいている

20代の頃に比べて自由度の高い保険商品選びができるので、ほとんど変わらない内容の保険で掛け金を下げたり、貯蓄性の高い保険に切り替えることもできます。

方法4 持っている車を見直す

人生における最も高い買い物は「住宅・車・保険」です。

車の維持費は車検代や税金、ガソリン代などを含めると普通乗用車で年間50万円程度かかります。しかも、車は定期的に買い替える必要があり、その際は300万円程度の出費を要します。

保険の見直しで毎月1万円、車の見直しで毎月3万円浮けば、生活レベルを変えずに年間50万円の貯金が可能になります。

週末ドライバーであれば、カーシェアリングや格安レンタカーなど所有しないカーライフも検討すると良いでしょう。

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方法5 副業

人生経験の浅い20代のうちは、副業と言えば時給制のノンスキルジョブだけだったかもしれません。

仕事に慣れてある程度の社会人スキルを持つ30代になると、おのずと副業スタイルも変わってきます。自分のスキルを会社以外で活かし、お金に変えることも検討してみましょう。

最近ではクラウドワークスやランサーズなどクラウドソーシングサイトもあるので簡単に副業を探すことができますし、ビジネスのやりかたも多様化しています。

収入源が複数あれば、将来お勤めの会社に何かが起きた時の備えにもなります。貯金対策としても将来の社会情勢の変化に備える意味でも副業することをおすすめします。

6.まとめ

30代の気になるお金事情を公的なデータをもとに解説しました。ニュースで騒がれる格差の拡大がはっきりとした数値で表れています。収入や貯蓄は少なくとも中央値を超えていれば「過半数の日本国民よりも豊か」と言えるでしょう。もし、過半数の日本国民よりも貧しい状況であれば、ライフスタイルを変更して生活の改善を目指しましょう。

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